蟹鍋日記

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フウラシティについて地形・地質から見た考察記事

こんにちは、キングラー使いのジャンです。もう皆さんは映画「みんなの物語」をご覧になったのでしょうか。この記事はネタバレを多量に含んでいるのでまだという方はブラウザバックをお勧めします。






というわけで本題に入るのですが、この記事で取り上げるのは「フウラシティの地形・地質から見る農業史」です。こいつ映画を見に行って何してんだと思われる方も多いと思います。言い訳をするとことの発端は一緒に見に行ったJ先輩の「果たして昔の風車はなんの役に立っていたのか」という発言であり、映画を見る前から私自身に地形に関する考察する気があったというわけではなかったことをここに宣言します。

1.フウラシティの地史

図1:フウラシティの鳥瞰図と声優の愉快な仲間たち
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 図1を見ただけでこの地形がどのようにできたのかを推察することができた人がいたらそいつは地理マニアかタモリかよく訓練されたゲリラのいずれかである。とりあえず言ってしまうと、フウラシティは扇状地(三角州ではない)にできた町といえる。
 ここで説明しなければならないのは扇状地と三角州の違いである。成因の違いとしては川が山地から平野に流れ出る場所にできる扇形の地形が扇状地、平地から海や湖に注ぎ込む場所にできる三角州と区別する。地形的な差として扇状地は三角州に比べやや傾斜がある。ぱっと鳥瞰図を見た感じあまり坂がないのに映画内で坂道などが散見されたのもこのためである。この傾斜のせいで胞子の拡散が早まったりもした。また土壌の違いとして、扇状地は水はけがよく、三角州は水はけが悪いことが挙げられる。実はこの土壌の違いがフウラシティの歴史に関わってくるので覚えておいてほしい。
 海に面しているのに何で三角州じゃないのかとか詳しい理屈は抜きにしてフウラシティはすぐ後ろに山があるので扇状地だと思ってくれればいい。そして扇状地だからこそ高低差(斜面)があり、水はけがよいということを鵜呑みにしてほしい。
因みにこのような地形は日本の黒部川下流域の扇状地でも見られるので実質フウラシティの聖地は富山県である(図2)。(意味不明)
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図2:黒部川下流扇状地
2.フウラシティの農業史
 今回の映画の中でフウラシティは昔土地が貧しく、そのためポケモンたちと協力して支えあっていたところをルギアに認められ風をもらったと語られている。ここで思い出してほしいのは先ほど述べた扇状地は水はけがいいということである。水はけがよく貧しい土地でも生育できる穀物とはなんなのか、ずばり芋類である。よっておそらく昔のフラウシティは芋が中心の食生活だった考えることができる。
さて、ここで疑問になってくるのがどうやったら風をもらうだけで栄えることができるのかということである。現在では風力発電などもあるのでなんとかできる気もするが、果たして当時から電力が普及していたとは思えない。また風をもらうだけでやせた土地が改善するはずもない(ドイツなどの一部地域では風によって肥沃な土が運ばれたりする)。そしてそのシーンで確認できる事実は風車が回っていることのみである。一般に風車は粉を引くことや灌漑のために利用される。フウラシティで灌漑を行っていたようには見受けられなかったのでおそらく粉を引くために利用していたと考えるのが自然である。おそらくこの街ではこれまで人の手やポケモンによって行われていた製粉作業にかかる時間を風車の導入により大幅に削減し、空いた時間を利用して別の産業を開拓することに成功したのではないかと考えることができる。社畜案件である。
土地の条件から芋類が中心であったとわかり、映像から粉にしていたことが分かった。ここから導き出される食物はたった一つ。キャッサバである(図3)。キャッサバはタピオカ粉の原料であり、安全に食べるためには毒抜きがいることで知られている。先ほど製粉作業にかかる時間をどうのこうのといったが、あれは嘘である。キャッサバ自体は毒抜きが必要なため外部からの需要が乏しかったが、タピオカ粉に加工することで需要が高まりフウラシティの発展につながったのではないかと考えることができる。
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図3:キャッサバ




以上でクソ記事はおわりである。ほかにもなんか森林伐採の理由とか考えたけど疲れたし終わりで。こんなクソ記事読むより桜樹みりあちゃんの動画見とけ。前売り券残っているのでたとえ需要がなくても続きかく。